子どもたちの才能を伸ばす

(静岡新聞2008年8月27日 コラム清流東部より)

◇ロボジュニア育成環境を

 「140キロの球を投げる小学生がいたら、周りの大人が黙って ないでしょ」―。
ロボカップジュニア夏合宿が始まった沼津市内の 研修施設で、運営委員の北原達正さんは
集まった小中高生の才能を こう強調した。ロボカップで日本の子供たちの技術や知識は、世界トップクラス という。
だが、大学など専門教育に入る時点で、それが急速にしぼ むとも。
理由は「野球などと違い、ロボットは、お遊びと大人が思 っているから」と北原さんは言い切る。

技術立国を掲げる限りこうした現状は見逃せない。
才能ある子供 たちの意欲が続くような環境づくりが求められる。

(東部総局・海野俊也)