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12月19日に大津市田上公民館で放射線量の測定実験が行われました。身近な放射線の存在を知るとともに「ウイルソンの霧箱」というノーベル賞を受賞した偉大な実験を体験しました。この日の実験は親子での2人1組の参加者が目立ちまし た。朝から大津市仰木の里でもロボット研究室が開かれてお り、終わってすぐに田上に駆けつけてくれた男の子もいました。
今回の実験は、大津市子ども科学教室推進委員会(委員長=北原達正・子どもの理科離れをなくす会)が文部科学省社会教育活性化21世紀プランの委託事業として実施したものです。「君たちの知ってる放射線って何?」と北原先生。子どもたちからが「レントゲン」や「原子爆弾」などの答えが返ってきます。医療用や兵器に使われることから一般的に馴染みが薄い放射線ですが、実は身近に存在していることを知ってもらおうという実験なのです。
測定器は日本の原子力研究の集積地である茨城県東海村の財団法人放射線計測協会から特別にお借りしたものを使いまし た。小学生がこうした実験を行うことは全国的にも非常に珍しいことです。
実験では、放射線をはっきりと発するランタンの芯や食物などを使って、物体から離れた時の距離と放射線量の関係をグラフ化しま す。ランタンの芯は特殊なものを使いましたが、食物は鰹節や昆布などごくありふれたものばかり。こんな普通の食品からも気にするほどではありませんが、放射線が発せられています。
何回か測定して平均値を出す作業には割り算が必要ですが、まだ小数点以下の計算ができない子もいます。自分なりにできる範囲で工夫して平均値を導きます。
そして「霧箱」を使った実験です。アルコールが気化した箱の中に放射線を発する物体をぶら下げると放射線が飛ぶ様子を肉眼で見ることができます。これは1927年にノーベル賞を受賞した偉大な実験の1つです。
「あ、見えた!」といきなりの声。霧箱の中を煙状の放射線が飛ぶ姿が見えます。でも大半の子どもたちはまだ見えていません。時間が経つと少しずつ成功の声が聞こえ始めます。見え方によってアルファ線、ベータ線を見分けることができるようにもなり始めました。
「宇宙に出る世代である君たちは、放射線と付き合っていかねばならない世代です。普通に生活する上でも放射線を浴び続けているのです。でもなぜか学校では習わない。知っておいてほしいことです」と北原先生。宇宙には放射線があふれています。10年後には訪れるであろう宇宙時代に活躍する子どもたちには、ぜひ知っておいてほしい放射線についての実験でした。
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