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東京で初めてのロボット研究室を開催!
これまでは関西での開催が多かった「ロボット研究室」ですが、今回は東京で開かれました。場所は富士見中学高等学校。体験したのは、理系コースの高校2年生の女子生徒たちです。全員がベーシックコースをクリアし、「またやりたい」「おもしろかった」などの声がたくさん聞かれました。
富士見中学高等学校は、東京都練馬区の私立女子中高一貫校です。大正13年に富士見高等女学校発足、昭和15年に、山崎学園設立という伝統ある学校です。社会に進出できる女性教育を理念とし、名門大学に毎年数多くの合格者を輩出。創作ダンスや美術、水球が盛んという活発な校風に加え、高校には理系コースも用意されているという特徴があります。今回の体験授業は、京都の東山中学校で当会が実施しているロボット研究室を見学に来た同校関係者が「富士見の理系教育を、より高めるものとして採り入れたい」として招いて下さったものです。
女子生徒を相手にどんな授業をしよう?と北原先生は悩んでいました。これまでのロボット研究室の参加者は、小学生・中学生、それも男の子が大半でした。「日本は世界と比較して、もっとも女性科学者が少ない国と言える。今日の授業を行うことで、1人でも将来は科学者になりたいと言う女性が増えるようにしたい」。そんな思いで授業に臨みました。
最初に登場したのは犬型ロボットのAIBO(アイボ)です。「君たちはAIBOを見てどう思いましたか?アメリカでは実際に幼稚園児がロボットと一緒に暮らす実験が始まっています。君たちは近い将来、ロボットと生活をする世代なんですよ」と先生から声がかかりました。
最初は少しざわついていた生徒たちですが、さすが理系を選択する女の子たちです。ロボット研究室の重要テーマである「火星」についての説明が始まると、興味津々の様子です。近い将来に行われる月面基地の開発、そして火星への有人飛行、そこに使われる数々のロボット。みんな真剣に聞いています。
しかし「今日使うパーツはすべて数を数えて下さいね」という説明には「えー!」と驚きの声が上がりました。自動車は1万個、ロケットは100万個の部品から作られています。そのうち1つの不良品やねじの締め忘れがあると、宇宙空間では死に至るかもしれません。たとえレゴのロボットでもきちんと「研究」するには、パーツ1つでも大切にする心構えが大切なのです。
パーツチェックが終わると、ロボット研究室のもっとも基本的なコース「ベーシックコース」への挑戦が始まりました。1時間という限られた時間の中ですが、生徒たちは失敗しながらもどうすればロボットが正確に動くが分かり始めたようです。月面基地にローバー型ロボットを到着させる最初のミッションの初合格者が現れました。「やったー!」と大喜び。まわりからは「おめでとう!」の声がかかります。その後も生徒たちは、火星クレーターからの脱出ミッションに挑戦し、全員が合格。中には黒い線を読み取って進むロボットの製作にチャレンジする生徒もいました。
「おもしろかった!」「こんなことできないと思ってたのにできてうれしかった」「将来は先生になりたいです」「機械工学を学びたい」「また次回できたらいいなと思います」…生徒たちからはさまざまな声が聞かれました。みんな充実感いっぱいの表情です。生徒たちは素直に「科学」「ロボット」「宇宙」といったテーマを受け入れてくれたようです。
本来のロボット研究室はこれで終わりではありません。今回修了したベーシックコースの上には「アドバンス」「スーパーアドバンス」「プレミア」「プロフェッショナル」と次々とステップアップを図ることができる上位コースを用意しています。近い将来の重要な研究対象であり、産業としても大きな発展が期待される「宇宙」「ロボット」の分野で活躍できる人材を育成し、世界で活躍する科学者を育てたい−それが私たちの活動理念です。
この授業には先生たちも数多く参加してくれていました。中には実際にロボット製作にチャレンジしてくれた先生もいました。富士見中学の中川教頭先生は「今日のロボット研究室はおもしろかったと思います。次回は時間をゆっくり設けて、大学生のサポーターたちが何を学んでいるのかを生徒たちに教えてあげてほしいですね」と話してくれました。当会の実験授業を支えている大学生のサポーターたちには、京都大学や東京大学の学生たちが数多く参加してくれています。こうした大学生たちの言葉を聞く機会は、確かに大切かもしれませんね。
科学は特別なものではありません。身の回りを見渡すと、実はノーベル賞を受賞した技術が普通に使われていることがたくさんあります。もちろん女性科学者の成果も数多く存在します。そうした現実と、将来に対する夢を的確に知ることで、生徒たちは自ら学ぶ姿勢を身につけるようになります。この日、ロボット研究室を体験した人の中から、将来宇宙飛行士になったり、科学者になる人たちがたくさん現れてくれるとうれしいですね。また富士見のみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
【学校法人山崎学園 富士見中学高等学校】
住所 東京都練馬区中村北4-8-26
電話 03-3999-2136
ホームページ http://www.fujimi.ac.jp/
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