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JAFSインタビュー 東山中学校 福地信也副校長

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子どもの理科離れをなくす会は、ロボット製作や科学実験、天体観測、化石の観察などを通して、子どもたちに「理科」の持つ楽しさを理解してもらい、10年後の日本を支える「本物の人材」を育てたいという希望を持って活動しています。JAFSインタビューは、現代の教育界や産業・経済界の第一線で活躍する人々からのメッセージを通して、子どもたちが自らの将来を考える上での人生のヒントにしてもらえれば、と考えて企画しました。保護者の方もぜひお読み下さい。第2回目は東山中学の福地信也副校長です。

【福地 信也】
平成5年東山学園に赴任、平成12年中高一貫コース長、平成14年東山中学校副校長、平成18年3月で51歳

 

――東山中学校の教育方針を教えて下さい

「セルフ・リーダーシップ教育」です。指導を待つのではなく、自ら主体的に行動できる力を育みたいと考えています。今年4月に子どもたちに新しい生徒手帳「Blue Globe Note」を渡します。これは「夢を実現させるための目標設定手帳」です。

子どもたちが自らの夢を書き込み、実現させるための計画を立てるのです。世の中には夢の無い子や自分を好きになれない子がたくさんいます。こんなかわいそうな状況を生み出した大人には責任があります。子どもに夢を与えるには、大人たち自身が夢を持って語らねばならない。そこで東山中では週に1度、先生が自分の夢を子どもたちに語る場を設けています。

 もう1つは、当校における子どもの理科離れをなくす会による授業とも関連しますが「一流、本物に触れる」ことを大切にしています。昨年は核融合科学研究所の須藤滋博士と川崎重工航空宇宙カンパニーの廣瀬康夫博士をお招きして、生徒たちが最先端科学実験に触れる場をつくりました。こうした取り組みは今後も継続していきたいと思います。劇団四季のミュージカルを観劇するなど、一流の芸術に触れる場も設けています。

 こうした中で、夢をかなえるために、目標を書き込む「10年カレンダー」を新入生に配布しています。自分の10年後の目標を書き込み、毎日の過ごし方を振り返りながら、将来を展望することができます。これが「生きる力」につながると思います。たとえば試験問題には答えがありますが、世の中には答えられないことがたくさんあります。時と場合に応じて、適切に判断できる力が必要です。

――中高一貫教育を採り入れていますよね

平成2年4月から採り入れています。平成15年4月からは中学校を2コース制にしました。中高一貫のメリットは「時間があること」です。大学受験を視野に入れた場合、高校1年の夏が勝負の時です。そのためにも中学生の時期に夢を持ち、やる気・モチベーションを高めておくことが大切なのです。中高6年の教育はそのための時間に余裕があり、メリットであると言えます。

――中学、高校でそれぞれ理数系のコースを用意していますね

中学は「ユリーカ」、高校は「パスカル」と呼んでいます。技術立国を目指す日本の将来を考える上でも必要なコースだと考えています。京都薬科大や大阪歯科大などの見学も行います。こうしたさまざまな経験を通して、勉強を単に受験のためと位置づけるのではなく、社会に役立つ人間になりたいというモチベーションを高めてほしいと思っています。

――子どもの理科離れをなくす会との関わりを教えて下さい

東山中の生徒の1人が会のロボット研究室に通っていたのが会を知るきっかけです。新聞に記事が掲載されていたのを見て興味を持ちました。東山中も通常の授業に加えるべき付加価値を求めていたんだと思います。そして現在、東山中の授業にロボット研究室や科学実験などを採り入れています。

――ロボット研究室はいかがですか

子どもたちはトイレに行く時間も惜しんで、3、4時間ずっと夢中になり続けています。これはなかなかないことです。2人1組で授業が行われるので、協力し合う力やコミュニケーション能力が養われます。プログラミングでは論理的思考能力が養われます。当校の教師も冬休みに家でロボットを研究してくれていました。指導者も熱心です。入試で当校を訪れる子どもの中には「東山中に入ったらロボットができる」と思っている子もいるようです。学校でもすでにロボットを30体買いました。4月からはロボット同好会のようなものも立ち上げたいと思っています。10年後に子ども達がロボット研究室、そして東山中のおかげで今の自分があると思ってくれたら、こんなにうれしいことはないですね。

――もうすぐスペースロボットコンテスト(スペースステーション)が開かれます

もちろん当校の生徒に優勝してほしいですよ。でも結果がすべてではありません。チャレンジする気持ちが大事です。その積み重ねの上に成果や発見が存在するのです。その夢を追いかけてほしいですね。

――先生自身が大切にしている言葉や教訓はありますか

「自分に素直に生きていきたい」ですね。新しい生徒手帳には教師たちのメッセージが記されているのですが、私は「夢は実現してこそ夢」と書きました。人生は一度きりです。納得のいく人生を送りたいものです。自分をごまかして生きると後悔が残ります。時間は取り返せませんから。

――どうもありがとうございました。

 

【東山中学校】
住所 京都市左京区永観堂町51
電話 075-771-9121
創立? 明治元年
ホームぺージ http://www.higashiyama.ed.jp



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