10月10日 われらの人工衛星IWATOは、ついに宇宙空間に放たれました。
今後数か月間に渡って地球軌道を回りながら収集する様々なデータの送信、レーザー測距機によるスペースデプリ対策になる実験をおこないます。
油井飛行士からも祝福のメッセージをいただいております。また、今回のつくば宇宙センターで管制官としてご担当いただいたJAXAフライトディレクターの高橋櫻子氏は、2018年のスペースロボットコンテスト(SRC15)のゲストとして決勝大会にお招きし、コンテストとプレゼンの審査員としてご臨席いただきました。下記はその際にいただいたコメントです。
・SRCのコンセプトや課題設定について
予選も決勝も、月面での探査をモチーフにした課題設定となっており、ミッションの目的が分かり易く現実的だと感じました。
内容は非常に高度で、特に決勝の課題は一晩では大人でもパーフェクトは難しいのではないかと思えるほど、複数の要素を絡めていて、各選手の工夫が多岐に渡るような素晴らしい内容でした。
またモノ作りだけでなく、プレゼン能力にも重点を置いた2種類の発表を評価するというのも、驚きでした。
社会に出てからも様々な機会に役に立つ能力ですが、学校ではあまりプレゼンという観点での教育はないと思います。
もし出来るなら、個人の良い点・悪い点のフィードバックを増やせると、どう改善したら良いかが選手たちにも分かるようになり良いと思います。
・SRC全体について
幅広い年齢層の子供たちが同じフィールドでハンデなしに競い合うという機会自体がまず素晴らしいです。
様々な課題に対しどのような工夫をしているのか、自分以外の例も見られることで、参考にして将来へ繋げられることが多くあると思います。
私自身が子供の頃にこうしたコンテストがあったなら、是非とも参加したかったです。
また過去の大会参加者や大学生がボランティアとして運営側に参加することで、選手より少し上の世代に対しても良い経験・教育となっていると感じました。
特にオリジナルの採点表示システムなどは素晴らしかったです。
このような大会がもっと広く知られるようになったり、類似の大会が生まれたりすることで、科学・技術に興味を持つ子供が更に増えることを切に願います。
・ヤフーニュース記事(福島民友新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/55893312bf0ab80eca754243f8047c538d0e6266
・福島民報記事
https://www.minpo.jp/news/detail/20251011127747
この成果を記念してe-kagakuでは「全国宇宙探査ロボット体験ツアー」を開催します。近くの地域でも開催します。順次日程を更新しますのでチェックをお願いします!
https://special.global-science.or.jp/trial
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