2023年春に開催されたe-kagakuジュニア衛星プロジェクト合宿の模様です。2023年3月27日~3月30日(木)に川崎市青少年の家で開催されました。
合宿では、人工衛星を開発する「開発班」と「試験検証班」とに分かれて行いました。
開発班では、実際に宇宙に放出される本番機の前段階に作製する試作機(Engineering Model)の組み立てと動作試験を行いました。バッテリーや太陽電池も衛星本体に組付け、バッテリーから給電される電力で問題なく動作することを確認しました。さらに本番機で使用する予定の部品と同じサイズの部品を使用し、部品同士の干渉や配線の経路の確認も行いました。
大きな問題は発生しませんでしたが、細かな修正が必要な部分が明らかになったので今後はこれらを修正し、5月以降に行う予定の振動試験に備えていきます。
試験検証班では、放射線班、9軸センサー班、太陽電池班の3つのグループ(班)に分かれ、それぞれの研究テーマについて研究を進めました。
放射線班は、放射線センサーの検証に焦点を当て、またラズベリーパイでセンシングデータを収集する方法について調査しました。9軸センサー班は、9軸センサーによるリアルタイム姿勢制御と位置移動の推定に関する研究を行いました。太陽電池班は、太陽電池、充電池、コンピュータ間の充電給電機構について研究し、次いで太陽電池の発電量による太陽の位置推定に焦点を当てました。
現在の研究テーマは4月にいったん区切られ、以降は研究テーマをより深め,新たなチームメンバーで活動していきます。今後はよりビジネスに寄った研究テーマにシフトする予定です。この活動を通じて、より効率的で実用的な技術の開発に貢献できるよう、引き続き研究を進めていきます。
現在、このe-kagakuジュニア衛星を宇宙に打ち上げるためのクラウドファンディングを募集中です。10年後、宇宙が大きな市場となると考えるならば、10年後社会に出るジュニアたちに本物のチャレンジを行う機会を、ぜひ皆さまの力で作っていただきたくこのクラウドファンディングにご協力をお願い申し上げます。
今年の秋までにFM(フライトモデル:実際に宇宙へ打ち上げるモデル)を完成させ、安全審査に合格する、ラストスパートです!皆さまのご支援をよろしくお願いします。