SRC決勝速報!!(2006.2.12)
 
スペースステーション2日目の2月12日。この日は昨日に引き続き「スペー スミュージアム」が開かれたほか、参加者たちが心待ちにしていた「第2回スペ ースロボットコンテスト」(SRC)の決勝トーナメントが行われました。見事 優勝を勝ち取ったのは、滋賀予選から進んだチーム「Y.Y」の吉本悠真君(中学2 年生)。仕分けるアイテムがすべてなくなる279点という超高得点で「完全仕 分け」を達成しました。

今回のSRCのテーマは「月面で荷物を仕分けるロボット」。決勝トーナメン トは、初戦から大波乱が起きました。前回のチャンピオン「Shooting☆Star」を 「ロボたんアームチーム」が10対6で打ち破ってしまったのです。上村君は「今日 は試走段階から調子が悪かった。残念です。ロボカップジュニアには出るつもり なので挽回したい」と。最年少の小学3年生で参加した「ロボたんアームチーム 」の細谷君は「優勝候補に勝っちゃった!」とさすがにうれしそうです。

会場はふだんとは異なり、太陽の光が降り注ぐ環境下でした。蛍光灯の下での 練習が多かった選手が大半なので、1回戦では低得点の試合が続きました。コン ディションの違いにとまどいながらも選手たちは、光の具合を考えてプログラム を組み、変化に対応していきました。特にこのことを意識していたのは「Y.Y」の 吉本君。1回戦は意識し過ぎましたが、2回戦以降は確実にこの調整が効果を発 揮しました。

そんな中、2回戦でいきなりの142点の高得点を挙げたのはJAXAから特 別賞を受賞した「Bound for Heaven」です。コンディションが悪い中でも工 夫を凝らし、予選ではどのチームも獲得できなかった3ケタ得点を上げることに 成功しました。

準決勝でも一波乱ありました。ロボカップジュニア世界大会出場経験を持つ「 モシモ」が「ロボたんアームチーム」に79対39で破れてしまいました。「負ける と思ってたのに、勝っちゃった!あとは運に任せるだけ」と細谷君は決勝に向け て気合十分です。

そしていよいよ始まった決勝戦。ロボットに取り組み始めて1年未満でありな がら着実に点数を積み重ねてきた「ロボたんアームチーム」細谷君と、勝負姿に もはや貫禄すら漂う「Y.Y」吉本君の激突です。この2組はなんと滋賀予選1、2 位通過者たち。いつの間にか滋賀のレベルが上がってきていると言えるのかもし れません。

確実にアイテムを仕分けていくロボたんアームチーム。最年少9歳でありなが ら、ここまで勝ち進んできたことは本当に立派です。しかし、実力者「Y.Y」も負 けてはいません。どんどん得点を重ね、ついにすべてのアイテムを仕分け終え、 これ以上運ぶものがないという完全試合の状態で試合を終えてしまいました。吉 本君は突然の優勝インタビューに「本当にうれしいです」と簡潔な感想で答え、 優勝賞品のノートパソコンを受け取りました。

この日、本当に素晴らしかったのは、いつもと違うコンディションであるにも 関わらず、きちんと調整をし、適応する力を発揮できた子どもたちが多かったこ とです。これはJAXAから来ていただいた方にも高く評価していただきました 。私たち「子どもの理科離れをなくす会」は、これからの日本を支える10年後 の科学者を輩出したいと考えており、これからも科学者の卵である子どもたちの 育成に力を入れていきます。

優勝  「Y.Y」 吉本悠真君
準優勝 「ロボたんアームチーム」 細谷昂平君
特別賞 「Bound for Heaven」 平木剛史君&川中健士君

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↑試合の様子

 

大阪
↑宇宙飛行士?から表彰を受ける「ロボたんアームチーム」細谷君

 


↑優勝インタビューを受ける「Y.Y」(吉本君)

 


↑左から「ロボたんアームチーム」(準優勝)、「Y.Y」(優勝)、「Bound for Heaven」(特別賞)

 

熱心に
↑熱心に見つめる観客