Profile:福岡県在住。2020年~2022年まで大人のICT講座を受講。途中2021年には第二子を出産。2022年3月から大人のICT講座のテキスト制作を担当、5月からはジュニア向けデータサイエンスの授業も担当。

◆大人のICT講座を受講したきっかけ

以前は東京でネイリストとして働いていました。夜も遅く、土日も仕事が入りますので、将来子どもができたら育児との両立は難しいだろうなと思っていました。そのような思いがあったので、出産後に復職を考えた時は、育児との両立がしやすい、自宅でできる仕事がいいなと思っていたのです。お友達のお母さんが自宅でホームページの制作をしているのを見て、HTMLの勉強を始めました。
そんな時に福岡市科学館で配布されたICT講座のちらしを見て、面白そうだなと説明会に参加しました。そこで「コーダーとかwebデザイナーはいるが、データを分析できる層が圧倒的に不足している。これからはビックデータを扱える人材が必要」だという話を聞いて、コーディングができるだけではなく、もっと先を見たいなと受講を決めました。

◆受講してよかったと思うこと

HTMLを勉強するために、ある講座を受講したことがあります。テキスト通りに進めていくと、確かに完成はするのですが、いざ自分で作ってみようと思うと全くできなかったという経験をしたんです。でも、e-kagakuの講座は違いました。どのように作ればよいのか、その工程を自分で考える練習から始まり、部品も自分で探してくる。自分の力で組み立てられる力が身につくカリキュラムになっているんです。そこがとてもいいところだなと思っています。

また、VBAとGoogle Apps Scriptの両方を学ぶことで、コードの構造は一緒なのだという実体験を持てたのも大きいですね。ほかの言語に変わっても、構造体は一緒なので取り組みやすいです。一つの言語しか学んでいなかったら、その視点は持てなかったと思います。

◆受講後のキャリア

受講アンケートに、今後の副業につなげたいと回答していたこともあり、北原先生からテキスト制作のお話をいただきました。1講義ごとに先生の講義の内容をパワーポイントにまとめたり、課題を作ったりしています。講義を休んだ方にもわかりやすい表現にしたり、自分が躓いた部分は手厚く解説を入れるなど工夫しています。

講師としてはジュニア向けのデータサイエンスの授業の一部を担当しています。子どもたちは好奇心が高く、「なぜこの数字がこうなるのか?」などとたくさんの質問を受けます。私も頑張って統計の勉強をしているところです。未来ある子どもたちにかかわっていけるこの仕事は大きなやりがいになっています。

テキスト制作や講師の話をいただいたのは下の子が1歳になる前でしたが、お引き受けするのに不安は全くありませんでした。逆に、子どもが小さい頃はどうしても子どもに集中するため自分のことがなおざりになってしまいます。講義の受講や課題に取り組む時間が、好きなことに没頭できるリフレッシュタイムになっていました。いまも、子どものお昼寝の時間や夜の時間など、隙間時間を活用しています。自宅で、育児と両立しながら働ける今の環境が持てていることをとてもありがたいと思っています。

◆今後の目標

統計をもっと勉強したいと思っています。例えばですが、国が出している白書などの統計資料をどのように扱えばよいのかを考えてみたいと思っています。それを大人のICT講座の課題にできれば、社会人の方が社内のデータをどのように集めてどう分析するかといった実践的なカリキュラムになるのではないかと思っています。

大人のICTの受講者は保護者の世代の方が多いんです。保護者の感覚が変われば、子どもに与えるものも変わるってくると思います。私は子どもにお小遣い帳をExcelで作らせているのですが、小さいころからExcelやデータに触れる子どもが増えれば、社会は大きく変わると思います。でも、そのためにはまずは大人が変わらないといけない。大人が変われば、子どもも変わる。そんな大きなパラダイムシフトに自分が少しでも関われたらいいなと、思っています。

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