Profile:神奈川県在住。小3でe-kagakuのBasicクラスに入会。小6でSRCに初挑戦、予選突破。2020年よりびわ湖環境プロジェクトに参加中。

◆e-kagakuに入会したきっかけ
体験教室に参加して楽しい!と思ったのがきっかけです。ロボットや科学には小さいころから興味がありました。ロボットは自分が考えたことを打ち込んだら正確に動くものだと思っていましたが、実際には違った動きをすることが何度もありました。失敗を繰り返すうちに、こうしたらどうなるんだろう、こうやったらうまくいくかなと、好奇心がどんどん湧いてきて。e-kagakuで、自分から進んでやりたい!と思えることを見つけることができました。

小さい頃から英語が好きだったこともあり2018年、2019年とオーストラリア研修に参加しました。ペアを組んだオーストラリア人と一緒にプログラムを書いていきます。英語では苦労しませんでしたが、意見が違う時に1つにまとめあげるのが大変でした。

スペースロボットコンテスト(SRC)は、特に決勝では課題が当日発表されることもあり、これまでの知識・経験が問われる競技です。また、頭の中でのプログラムはできても、実際に現場を走らせると、例えば会場によって照明の明るさが違うために細かい調整が必要となるなど、現場での瞬時の対応能力が必要とされます。それが難しくもあり、面白い部分でもあります。

◆びわ湖環境プロジェクトに参加して
このプロジェクトは、一人で1機の観測器を作り、実験内容も自分で設定できるところが魅力です。私はマイクロプラスチックをテーマにしました。そして、マイクロプラスチックがあるということは、ゴミもあり、水も濁っているのではないかとの仮説を立てて実験を始めました。このテーマにたどり着くまでには時間がかかりました。びわ湖の環境問題に関する情報をネットなどで様々調べましたが、しっくりくるテーマが見つからなかったのです。ある日、マイクロプラスチックに関するニュースを見て、これだ!と閃きました。

観測では、水の濁り具合を測るために濁度センサーを使ったのですが、水がきれいだと判断する基準値がどこを探しても見つかりません。最終的には自分で実験して自分なりの基準値を設定しました。当時の私の知識では水道水が一番きれいだと思っていたので、まずは水道水の数値を測り、色をだんだん濃くして濁度を測り、自分なりの「ものさし」を作っていきました。

プロジェクトでは、わからないことがあれば自分でいちから調べたり、先生やサポーターに質問して解決していかなければ、前に進みません。私は、もともとは人に話しかけるのが苦手なタイプでしたが、必要に迫られてできるようになりました。また、先生やサポーターは全部教えずに少しだけヒントを与えて、自分で考えなさいと指導してくれます。厳しいけれど、指摘された内容はその通りだと思うことばかり。求められる基準が高いのが嬉しいです。

◆今後の目標
将来は宇宙関連の仕事に就きたいと思っています。入会する前は「土星の形がかわいいなぁ」と思うぐらいの興味でしたが(笑)、e-kagakuに参加して、衛星プロジェクトもありますし、宇宙をより身近に感じています。

<保護者様の声>
プログラミングを学ぶ中で、ロジカルな考え方を身につけてほしいと思いe-kagakuに参加させました。教材のC-Cubicは使用するセンサーも子供向けのものではなく、一般向けに売られているもの。大学や社会人で使うものを使いこなせるようになります。北原先生のおっしゃる「初めから本物を扱わせる」ことが重要だと思います。

びわ湖環境プロジェクトでは、シンポジウムで発表も担当させていただきました。発表相手は、銀行家や経営者、環境の専門家です。中学生だから手加減されることはなく(笑)鋭い質問がきますので、真剣勝負。手の抜けない下準備、勉強が必要です。このように、年齢に関係なく大人がちゃんと向き合ってくれる機会がたくさんあります。

e-kagakuのベースにはSTEAM教育があると思いますが、ただ単に数学や物理を学ぶのではなく、実験をする中で必要な知識として数学・物理を学んでいきます。机上の知識ではなく、実用的な知識として習得できる点も魅力だと思います。

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