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初めてのスペースガード合宿 大成功!

2023年度後期のe-kagakuプロジェクトから、「スペースガードプロジェクト」が開始されました。目的は、「すばる望遠鏡のデータを使って、万地球に接近する小惑星を発見するAIの開発」です。6500万年前に恐竜を滅ぼしたのは、小惑星との衝突であるという説が最有力です。つまり、人類を滅ぼす可能性は、小惑星との衝突であることは十分可能性があります。最近でも2013年ロシアのチェリャビンスク州の隕石落下が記憶に新しいですね。新海誠監督の「君の名は」でも彗星の一部が地球に衝突し、日本の町が大被害を受けていることが重要なキーになっています。2022年にはNASAが探査機「ダート」を直径約160メートルの小惑星ディモルフォスに衝突させて軌道を変えることに成功しました。https://www.bbc.com/japanese/63224629 プロの人たちは、結構リアルな問題だと考えているのです。実はスペースガードというのは、世界的なプロジェクトなのです。 

小惑星を発見しその軌道を求めるには、画像解析と軌道計算が必要です。どちらもMATLAB®でできます。今回は画像解析の練習として、木星の画像データから衛星の周期を求めることを行い、成果を出しました。次のステップに進むために、JAXA・日本宇宙フォーラム・日本スペースガード協会がスペースガードを行っている「JAXA美星スペースガードセンター」(岡山県井原市)に日本スペースガード協会の浦川先生を尋ね、スペースガードと先生が開発した小惑星を検出するアプリ「COIAS(Come On! Impacting ASteroids, コイアス)」と、このプロジェクトの世界的な意味をレクチャーしていただきました。先生が着ているジャケットは、はやぶさプロジェクトチームのものです。先生はJAXAのはやぶさ及びはやぶさ2のメンバーとしても活躍されています。 

スペースガード協会は、スペースデブリの監視も行っています。スペースデブリの観測は、光学望遠鏡、レーダー(電波)、レーザーの3通りがありますが、ここでは光学望遠鏡を使った監視を行っています。ちなみに、レーザーを使った観測に大きく寄与するのが、e-kagaku1衛星です!そのこともご存じですので、e-kagakuの活動にはたいへんご理解をいただいており、翌日のe-kagakuプロジェクトメンバーのプレゼンテーションも、わざわざ休みを取られて聴講していただきました。プレゼン後に、愛のある100本ノックがあったことは言うまでもありませんね。 

ここにはスペースデブリの展示館も併設されています。デブリによる衝突で衛星に穴が開いているものなど、リアルなものを見ることができます。メンバーや同行された保護者の方も、初めて見る生々しい衝突の跡をみて、デブリの脅威を実感していました。

置かれたチラシ

中程度の精度で自動的に生成された説明

最後は、同じ敷地にある美星天文台の101センチ望遠鏡での天体観測を行いました。天気予報は良くなかったのですが、この夜だけ見事な星空となりました。木星、散開星団、オリオン星雲など、きれいに見ることができました。さらに、ISSやスターリンク衛星も目視で見ることができました!みんな感動です!日頃の行いが良かったのでしょうね。 

4月からは、今回の合宿の成果をもとに次のステップへ進みます。新しいメンバーも募集していますが、それには2年以上の学習とSpace Robot Contestや合宿でのスキルアップが不可欠です。チャレンジを待っています!

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