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2023春合宿 人工衛星プロジェクト合宿

まず川崎で3月27日から30日まで開催したe-kagakuジュニア衛星合宿です。2月に開催したジュニア衛星シンポジウムでは、ほぼ完成したEM(エンジニアリングモデル)を公開しJAXAや三井物産エアロスペース、石敏鐵工の皆さんとトークを行いました。詳しくはこちらをご覧ください。


今回の合宿は、上記シンポジウムでも公開したEM(エンジニアリングモデル)から、実際に宇宙に放出するFM(フライトモデル)を作成していくものです。今夏までに完成させないと最悪の場合、プロジェクトは中止になるかもしれません。最後の準備に向けて、真剣な時間が過ぎていく・・・。という張り詰めた時間もありますが、おおむね和気あいあいと自分のタスクをこなしていきます。進捗はクラウド上の作業アプリで共有するのが当たり前になっているので、今回参加できなかったメンバーやサポーターにも作業を依頼したりアドバイスをもらったりします。

上記のシンポジウムで発表した佐藤さん(中2)が所属する通信班は、夏までに衛星電波をキャッチするアンテナを、福島県いわき市にあるe-kagaku宇宙センターに設置しなければならず、活発に活動していました。6月あたりに設置ということで委託先の会社と協議を進めていました。

煮詰まりかけいる?通信班。
EMを前ににらめっこ中。
どうすりゃいいんだ?!
この後議論一決!みんなが動き出しました。

来年の9月、e-kagaku衛星からの最初の電波を、そのアンテナでキャッチする日が待ち遠しく思います。
そのほか開発班では、実際に宇宙に放出される本番機の前段階に作製する試作機(EngineeringModel)の組み立てと動作試験を行いました。バッテリーや太陽電池も衛星本体に組付け、バッテリーから給電される電力で問題なく動作することを確認しました。さらに本番機で使用する予定の部品と同じサイズの部品を使用し、部品同士の干渉や配線の経路の確認も行いました。

大きな問題は発生しませんでしたが、細かな修正が必要な部分が明らかになったので今後はこれらを修正し、5月以降に行う予定の振動試験に備えていきます。

衛星プロジェクトには検証班と呼ばれる、次の衛星のための検証実験を行うグループがあります。下の画像は、開発班のサポーター 若尾君が検証班のみんなにEMの詳しい説明をしているところです。

検証班は、放射線測定・9軸姿勢制御・太陽電池の効率向上の3つのテーマで実証実験を行っています。それぞれがe-kagaku衛星2号機への活用だけでなく、成層圏探査や水中ドローンなど他のプロジェクトへの活用が大きく期待されています。今月募集を開始する他のプロジェクトでも大きな役目を担ってくれることでしょう。

合宿中はどこも桜が満開でした。会場の川崎青少年の家の画像です。まさかここで本物の人工衛星をつくっていたなんて、誰も思わないでしょうね

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