2023年カリキュラム変更について
新年のごあいさつで述べたように、激変するICT社会での要求に対応し、未来への確かな力を育成するために次のような改変を行います。
新講座
今後求められるスキルや受講生の隠れた能力を見出すことが重要ですので、次の2講座を1月に開講いたします。詳細は説明会でお伝えします。なお、今後専門課程はコース選択制といたしますので、ロボット分野から順番に受講ではなく、デザイン分野や分析分野、AI分野、シミュレーション分野をすぐに受講選択できるようにいたします。並行して複数の分野を受講することも可能です。幅広く知識と経験の場を提供いたしたいと思います。
WEBデザイン(専門課程)
ICTスキル活用の場として広く人材が求められている分野です。単純なプログラミングと違い、デザインセンスやデータの入出力の使いやすさなど一般的な教科学習を超えた複合的な力が必要です。プログラミングはそれを表現し具現化するツールです。やったことがなければ、自分の隠れた才能にも気づかないでしょう。この講座ではe-kagakuの卒業生で現在リクルート社に勤務しながら、WEB配信やPV作成の会社も運営している方を講師にお迎えし、HTML、CSS、JavaScriptを活用した実践的なWEB制作につながるスキルを修得できます。
Simulink (専門課程)
e-kagakuは、MATLAB/Simulinkを作成し世界トップ企業や大学の70%に供給しているMathWorks社(本社:アメリカ シリコンバレー)の日本法人と学習カリキュラムを共同開発しています。今後仮想空間でのシミュレーションは自動運転、工場管理、遠隔手術など多方面で大規模な活用が見込まれている(2030年には現在の15倍の市場へと成長が見込まれている)のですが、日本の大学ではほとんど学習の機会がありません。ご承知のようにe-kagakuでは開発したMATLAB学習カリキュラムをSSHや高専、大学に提供していますが、これを小学生から学べるようにして高い評価を得ています。
今回の講座は、自動運転自動車やEVの開発には必須となっているSimulinkを使って中学・高校のレベルの数学・物理からシミュレーションを学んでもらう講座です。講師は大学から大学院までSimulinkで学び、現在は自動車会社で自動運転を開発されている方です。入社1年で特許取得にも関わっておられるので、大学での学習に必要なことや大学入学までの準備なども聞けそうです。
【説明会 開催日程】
1月19日(木)19:00-20:00
1月21日(土)19:00-20:00
1月25日(水)19:00-20:00
1月28日(土)17:30-18:30
・ZOOMによるオンライン説明会
・参加費:無料
・お申込み方法:下記のフォームより事前予約制
https://forms.gle/M6Ybe5HXL7hkMi996
お申込み後、当日のZOOMアドレスをお送りします。
主たる変更点
Googleアカウントの取得のお願い
ご家庭での復習や予習のために,基礎課程から順にシラバスとテキストを公開します
内容流出を防ぐために、アカウントの管理をいたしたく基礎課程の初期にGoogleアカウントを全受講生に取得をお願いいたします。
これはGoogleを使ってWEBやデータサービスを活用することにもつながりますし、課題の提出の際にもスムーズに行えるようになります。
取得の方法については、メールにてお伝えいたします。
専門課程のコース選択制
前述したように専門課程の各コースは選択制といたします。最も関心がある分野を早く修得し、対応するプロジェクトにより多く参加していただきたいと考えています。プロジェクトに参加し積み上げた業績は、推薦やAO入試に大きく作用するだけでなく企業などからの支援にもつながります。「やり切ってなんぼ」の世界がICTですので、様々な分野に本気でチャレンジすることで自分の道が開けていくものと考えます。
また、複数のコースを並行して受講も可能にいたします。どんどん実力を上げてください。
大まかには次のように分類と流れを考えます。(あくまで目安です)
コースとしては、Robot、DS(データサイエンス)、MATLAB、Simulink、Designの5つです。自分の隠れた才能を発掘するために、最終的には全コースの受講をお勧めいたします。
- 測定機作成やハードに重きを置きたい方:Robotコース:ロボット分野でArduinoを学ぶ
- AIや機械学習に重きを置きたい方:MATLABコース:MATLAB分野
- データ分析に重きを置きたい方:DSコース⇒MATLABコース
- 画像解析/シミュレーション/仮想空間:DSコース⇒MATLABまたはSimulink
- WEB/PV/VR:デザインコース
プロジェクトの多様性を強化
e-kagakuは、スポーツや芸術と同じようにジュニアからプロまでの一貫したゴール設定と継続したチャレンジの機会を作っています。これまでにジュニアの世界チャンピオンだけでなく、プロのシンポジウムでも数々の実績をあげてきました。昨年は世界的な企業が集まるMATLAB EXPOのポスターセッションで1,2位を独占したり、滋賀銀行主催の一般企業も参加するビジネスコンテストに水中ドローンによるビジネスモデルが最終審査に残っています。(結果は3月発表)
また、成層圏探査測定機が宇宙ベンチャー企業に売れるなど経済界に通用するハードとソフトを提供できることを証明いたしました。これは甲子園で活躍した選手がプロのスカウトの目に留まることと同じです。
今年はデータサイエンスやAI、デザインについてもプロジェクトを設けて、幅広い分野での活躍の場を提供いたします。1月末より随時発表してまいりますので、ぜひご検討ください。
Space Robot&Research Contest (SRC)のすすめ
18回の歴史を誇るSRCは、文部科学省・経済産業省・総務省の3省から後援をいただく数少ないコンテストです。このコンテストの最も大きな利点は、①推薦などの明確なエビデンスが示せる、②プロジェクトへの参加基準になるという点です。
上記のプロジェクトは「やりたい」だけでは参加できません。参加するに値するスキルと能力が必要です。その登竜門がSRCなのです。そして限られた時間で指定された課題をやり抜く実践的な課題解決力を鍛える場所でもあります。毎年JAXAや多くの企業の方が見学に来られるのも、人材発掘の意味合いがあります。今年は日本経済新聞のお力も借りながら、上位者には発表の場を増やしていく予定です。(北原代表は、日本経済新聞宇宙プロジェクトのアンバサダーに就任いたしました。)
ぜひSRCにチャレンジしてください。基礎課程アドバンスコース以上の人は全員参加可能です。これまで推薦合格や海外合宿などに選抜された受講生は、全員SRCで伸びていきました。皆さんの夢と希望へのファースト チャレンジにしていただきたいと思います。